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低容量ピルが開発され、比較的安全に避妊ができるようになりました。通常の低容量ピルは2,500円です。低容量ピルはホルモン量が極めて少ないため、自然の月経で見られていた苦痛を軽減してくれます。
低容量ピルは、以下の疾患や症状を軽減させます。月経困難症、過多月経、貧血、子宮内膜症、子宮外妊娠、良性乳房疾患、良性及び悪性卵巣腫瘍、子宮内膜癌、大腸癌、骨粗鬆症、にきび などです。これらの有益な効果があるため、避妊のためではなく月経に伴う苦痛の軽減の治療手段としてピルを内服する方が増えています。皮膚が脂性だったりニキビが多い人、毛深い人には、男性ホルモン作用のない新しい第三世代の黄体ホルモンが使用されているピル(マーベロン)を使えば、肌もきれいになります。
副作用には血栓症があります。ピルを内服することで、10万人当たり10人血栓症が増えます。一万分の一の確率ですから、あまり心配することはないも知れませんが、下肢の痛みがある時は担当医に相談してください。乳癌は増えません。
また緊急避妊用ピルもあります。これは避妊しないでセックスをした場合、できれば72時間以内(効果は多少落ちますが最長120時間以内有効)に服用すれば妊娠率を低下(8%が2-3%に)させることができます。薬剤料金は3,000円です。ただし避妊しないで、毎回この方法に頼るのはお勧めできません。 |